ジョゼ・レヴィ
〈アンディアブレ〉が放つ魅惑の輝き
「自発的で、ほとんど衝動的ともいえるひらめきから生まれたこの作品は、創造性が既存の枠を超え、神話のような存在を生み出す――そんな稀有な瞬間を体現しています。」 ――ジョゼ・レヴィ ジョゼ・レヴィ
2025年大阪・関西万博フランス館のクリエイティブディレクターに就任したジョゼ・レヴィは、装飾芸術からアートインスタレーションに至るまで、幅広い領域を精力的に探求しています。常に人の存在を創作の中心に据えながら、親密で唯一無二のオブジェを生み出し、その作品と使い手とのあいだに豊かな関係性を築いています。ヴィラ九条山レジデント、さらにフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章した彼は、歴史への敬意と新たな地平への感性その両者が届くよう、デザインを行っています。
長年にわたりサンルイと協働してきたジョゼ・レヴィは、2011年に〈アンディアブレ〉の初代コレクションを、続いて2012年に〈コロレール〉のベースをデザインしました。彼のクリエイティブな世界観は、異質なものとの出会いや再解釈を自在に行き来しながら、既成の用途にとらわれないオブジェを生み出しています。それぞれの想像力によって自由に意味づけられることを前提とした作品です。
それは、グラスを超えたオブジェ
グラス、エッグカップ、砂時計、キャンドルスティック、スカルプチャー、あるいはベース――。
〈アンディアブレ〉は、ひとつの用途に定義されることを拒み、眺める人のその時々の気分や感情、欲望に寄り添いながら、自在に姿を変えていきます。
自由な発想と、サンルイが誇る技術と歴史。そのふたつが響き合いながら、〈トミー〉〈ステラ〉〈アポロ〉〈バブル〉を象徴するカットや装飾、さらに廃番となった〈セルダーニュ〉や〈シャンボール〉の意匠が、新たな対話を生み出しています。
シャルトルーズ・グリーン、アメジスト、フランネルグレー、深いグリーンから鮮やかなブルーまで、大胆なカラーパレットに彩られた〈アンディアブレ〉は、まるでクリスタルの人形のよう。サンルイの卓越した伝統技術を受け継ぎながら、デザイナーの大胆な創造性によって自由に解き放たれています。
用途をあえて限定しない――そのシンプルで大胆なクリエーションの姿勢とともに、ジョゼ・レヴィはオブジェに、自由で遊び心に満ちた軽やかな精神を吹き込んでいます。上下を返したり、横に寝かせたり、集めたり、ただ眺めたり。ひとつひとつが、思わず触れたくなる遊び心あふれる存在へと変わっていくのです。
これらのオブジェに「正しい向き」も「間違った向き」もありません。ただ、思いがけない場所に現れながら、不思議とそこにふさわしく佇んでいます。






