ピエール=マリーが描き出す、心躍る〈シャマード〉
ピエール=マリーが手掛けた3つの特別なオブジェは、工房の卓越した職人技を美しい表現へと昇華させています。花と音楽から着想を得た〈シャマード〉コレクションには、クリエイター自身の装飾デザイナーとしての才能が光っています。

セレモニーピースを制作するというアイデアはどのように生まれたのですか?
ピエール=マリー—:工房、サンルイミュージアム、そして何千点ものアーカイブ品が保管されている屋根裏部屋を訪問しましたが、そのすべてがインスピレーションの源となりました。特に、19世紀の花器の美しさに心を打たれました。こうしたセレモニーピースは、クリスタル職人たちがいかに卓越した技術を備えていたかを明確に物語っています。私は、工房が何世紀にもわたって、こうした驚くべき技を守り伝えてきたことを示したい、そのために、この系譜につながる取り組みをしたいという衝動に駆られました。そこで思い描いたのが、全く実用的なものでも日用品でもなく、あくまでも装飾性を追求したコレクションです。これらの巨大なトーテムのような存在は、ただそこにあるだけで空間にエネルギーを与えます。部屋の空気を震わせるのです。扉が開くたびに舞台に登場する三人の俳優のように、観る者に静かな観想を促します。
〈シャマード〉の3つの作品は何を表しているのでしょうか?
ピエール=マリー:この3点セットの形は、デルフトのチューリップベースと、当時私が演奏していたパイプオルガンのシャマード・トランペットに触発されたものです。フランス南西部やスペインの伝統的なタイプに見られるように、オルガンの外装には、円錐形の音管が横向きに突き出した「シャマード管」が装飾として取り付けられているものがあります。コロナ禍のロックダウン中にハープシコードを弾くようになる以前は、荘厳なオルガンをよく演奏していました。それがこのコレクションの名前の由来です。「激しく鼓動する心(le coeur qui bat la chamade)」など、特に心に響くいくつかのフランス語の表現の中に、このシャマードという名前を見つけました。また、トランペットで「降伏の合図を鳴らす(sonner la chamade)」ですとか、太鼓で「降伏の合図を打つ(battre la chamade)」という表現があるように、降伏や和解の呼びかけといった意味も含まれています。この言葉は、私が音楽の世界から着想を得たものなのです。また、非常に多面的な用法があって、人によって響き方が異なる名前でもあります。
なぜこの「オルナマンティスト(装飾主義)」というアプローチをご自身の創作の姿勢として選ばれたのですか?
ピエール=マリー:装飾家、あるいは装飾主義者というのは、装飾芸術のあらゆる分野の装飾専門職を指す言葉です。私自身のアプローチを定義するものとして、この珍しくてどこか曖昧な言葉を選んだのは、どのカテゴリーにも属さないためであり、同時に現代における装飾の重要性を示すためでもあります。私は1990年代に、アドルフ・ロースの「装飾は犯罪である」という言葉とともに育ちましたが、ロースは実際には自らの作品に装飾を多く用いており、この言葉は誤解されていると感じています。むしろロースの非難の対象は、装飾が陳腐化すること、そして品位なく用いられることでした。私たちは、世界大戦後、合理性を追求するあまり、装飾の伝統とのつながりを断ち切ってしまいましたが、その過程で人間性の一部も失ってしまったのではないでしょうか。装飾をじっくりと眺めることは、ある曲線から別の曲線へと視線をたどらせ、模様の中に迷い込むことです。これは、脳を解きほぐし、思考のペースを落として瞑想にふけるための、穏やかで心満たされる休息なのです。そして今こそ、この特別なアール・ド・ヴィーヴルを復権させるべき時なのです。私の役割は、この調和を思い描き、人々が心を通わせるための場を創り出し、想像上の世界、すなわちユートピアを形作ることです。このアプローチから、私自身、創作のプロセスを通じて大きな喜びと安らぎを得られていると感じています。

プロジェクトは、いつもドローイングから始めるのですか?
ピエール=マリー :私は幼い頃からドローイングを学びました。子供の頃、創造力豊かで手先の器用な母は教師をしており、父はコンピューターエンジニアでした。両親は、可能性に満ちあふれた環境を私に与えてくれました。絵画やバイオリンに自由に没頭することができましたし、家でのルールはただ一つ、練習を続けることだけでした。私はとても自由な環境で、慣習にとらわれることなく育ちました。その結果得た自信があったおかげで、7年前に〈シャマード〉コレクションをデザインしたときのように、少し突飛な挑戦にも大胆に挑めるようになったと思います。子供の頃から、素材、技法、色彩を基礎に、独自のドローイングスタイルを培ってきました。私のスタイルは、アーティストがよく創り出すような抽象的なものではありません。むしろ世界と具体的に結びついたもの――人とアイデアを交換すること、そしてアトリエやブティックを巡って実際に手で触れる体験が、昔から好きでした。実際、私がファッションの世界に足を踏み入れたのは、まだ美術学校の学生だった頃、ジュール通りのアニエスベーにデザインを持ち込んだのがきっかけでした。その後は15年以上にわたりエルメスのシルクスカーフのデザインに携わる機会が訪れました。さらに作品の幅を広げて、タペストリー、カーペット、家具用テキスタイルを制作したり、エナメル、ステンドグラス、ストロー、スタッコ、そして現在はクリスタルなど、さまざまな素材を探求しています。
工房で注目した点は何ですか?
ピエール=マリー:とりわけ印象的だったのはカットを行う工房です。クリスタルの粉塵が、ヴォージュの森の白い光に照らされて、きらめく霧のように漂っていました。まるで天国にいるような気分でした。過熱で割れるのを防ぐため、クリスタルにかける冷たい水の音が聞こえてきます。若い職人たちが巨大な球体を腕を伸ばして掲げ、素早くその大きさを確かめています。クリスタルカットの匠の技と芸術性に、こんなにもダイナミックで、身体的な側面があるとは想像もしていませんでした。
〈シャマード〉コレクションに採用されているカット技法にも特に注目されていますね。
ピエール=マリー :はい、その通りです。〈シャマード〉コレクションでは、まず心惹かれた既存のハンドカット技法をリストアップすることから始めました。そして、それらの確立された技巧を礎としながら、その限界を押し広げることに挑みました。中心となる球体に無数の小さな点を彫り込むことで、花模様の装飾を創り上げました。これは本当に至難の業です。また、金属パーツの導入にも「ハンドカット」の技術が活かされています。これにより、作品の組み立てや分解が可能になり、一輪挿しの手入れがしやすくなりました。シャンデリアの組み立て職人に受け継がれてきたサヴォワールフェールのすべてが、私たちの広範な研究や度重なる試作に不可欠なものでした。

色彩については、どのようなアプローチをされたのでしょうか?
ピエール=マリー :最初は抑制的に取り組みました。サンルイは洗練された色彩の豊かさが有名ですが、私はテキスタイルの世界の人間ですが、実際最初に手掛けたオービュッソン・ステッチのタペストリーには、365もの色が使われていました。そこで私は、サンルイの伝統的な色使いにいったん疑問を投げかけ、鮮やかな色合い同士であっても、巧みにバランスを取れば調和が生まれることを示したいと思いました。それは、ひとえに比率と構成の問題なのです。また、ドゥブラージュという被せの技法も取り入れました。これは、異なる色合いのクリスタルを二層に重ねて溶着させた後、彫刻を施すことで内側の層を現す技法です。そうするとニュートラルな背景が生み出すことができ、そこに鮮やかな色彩が花開くのです。さらに落ち着いた紫を基調とし、その上にトランペット形の一輪挿しが大胆に咲き誇るように配置し、求めていたような力強い表現を実現しました。サンルイからの3つの特別なピースの制作の依頼は、私にとってファンタジー、型にはまらない自由さ、そして魔法のような魅力を形にする、またとない機会となったのです。
〈シャマード〉コレクション
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